ZEN-NIN / OWNER’S FAVORITES
北山に来たなら、
ここには行ってほしい。
こんにちは。禅忍のオーナー、尾賀です。僕は京都の北山で育ちました。
この街を案内するなら、まず見てほしい景色と、食べてほしいものがあります。静かな川沿い、濃厚すぎるラーメン、大好きなケーキ。それから、少し不思議な空気の神社。
今回は、「友達が北山に遊びに来たら、僕ならここをすすめる」という、とても個人的なランキングです。気になったところを、ぜひ旅の予定にひとつ加えてみてください。
僕のおすすめ / 第1位上賀茂神社と、明神川沿いの道
ひとつだけ選ぶなら、まずここ。川沿いの空気まで、持って帰ってほしい。
北山に来たら、僕がいちばん行ってほしいのが上賀茂神社です。ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつでもある、大切な場所です。
特に好きなのは、神社の周辺を流れる明神川(みょうじんがわ)と、その川沿いに続く社家町(しゃけまち)。かつて神社に仕えた人たちの住まいが並ぶ町で、小さな橋や土塀、水の流れがひとつの景色になっています。
ここには、言葉ではうまく説明できない、神秘的な雰囲気があるんです。僕にとっては、自然と気持ちが落ち着くパワースポット。上賀茂神社に行くなら、この川沿いも歩いてみてほしい。

写真:Tmv / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
季節が変わると、好きな景色も変わります。
- 春:境内に咲く桜。やわらかな色に包まれる、散歩が気持ちいい季節です。
- 初夏・6月頃:境内の小川などで、運がよければホタルに出会えることも。見られるかどうかは、天候やその年の自然次第です。
- 夏:深い緑の青もみじ。木陰と水の流れがきれいで、僕はこの季節の雰囲気も好きです。
- 秋・11月〜12月上旬頃:赤や黄色に色づく木々と川の景色。見頃は年によって前後します。
ホタル観賞や夜間参拝は、開催日・予約・入場できる時間を上賀茂神社の公式案内で確認してください。
禅忍からは、徒歩か自転車がおすすめ。
バスは経路や待ち時間で遠回りになることがあるので、僕なら歩くか、自転車で向かいます。
距離:約1.5km / 徒歩:約15〜20分 / 自転車:約7〜10分
禅忍 → 北へ進む → 明神川沿いの社家町 → 上賀茂神社・一の鳥居
距離と時間は、禅忍(上賀茂桜井町97-2)から社家町を経由する片道の概算です。散策・参拝の時間は含みません。神社では自転車を所定の場所に停め、歩いてお参りしてください。
僕のおすすめ / 第2位一乗寺のラーメン街道
ラーメン好きなら、お腹を空かせて一乗寺へ。
世界中で人気の日本のラーメン。京都で楽しむなら、ぜひ知っておいてほしいのが一乗寺(いちじょうじ)のラーメン街道です。東大路通とその周辺に多くのラーメン店が集まる、京都屈指の激戦区。
お店が変わると、味も驚くほど変わります。味噌、醤油、濃厚な鶏のスープ。「どれもラーメンなのに、こんなに違うのか」と感じるのも、この街の楽しさです。
ラーメンが好きなら、ぜひはしごしてみて! お昼と夜に分けて食べ比べるのもいいと思います。

写真:水原奏空 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
僕が個人的に好きなのは、この3軒。
味噌なら「あらじん」
味噌ラーメンが食べたいときにすすめたいのが、あらじん。味噌のコクと豚骨のうまみが重なる一杯です。京都で味噌? と思うかもしれませんが、僕はここの味が好きなんです。
醤油なら「らーめん大蔵 一乗寺店」
醤油の一杯が恋しくなったら、大蔵。僕には、醤油の味がすっと入ってくる食べやすさが魅力です。背脂も入るので、澄んだスープの淡麗系とはまた違う、京都らしい醤油ラーメンを楽しんでみてください。
こってりなら「麺屋 極鶏」
濃厚なラーメンが好きなら、極鶏へ。鶏のうまみがぎゅっと詰まったスープは、もはや「飲む」というより「食べる」感覚。こってり好きのあなたには、ぜひ一度体験してほしいです。
北山からなら、自転車で出かけるのもおすすめ。
一乗寺のラーメン街道までは、禅忍から自転車で約15〜20分が目安です。お店によって場所が少し違うので、目的のお店を地図で確認して向かってください。
僕のおすすめ / 第3位マールブランシュ 京都北山本店

僕の好きな甘さを、あなたにも食べてみてほしい。
北山のケーキ屋さんといえば、僕はまずマールブランシュをすすめます。京都で親しまれている洋菓子店で、ここ北山に本店があります。
僕が好きなのは、素材の風味がきちんと感じられる、丁寧で上品な味。甘さの中に繊細さがあって、ゆっくり味わいたくなるケーキです。
特に大好きなのは「北山マドレーヌ」と「モンブラン」。
北山本店限定の焼き立てマドレーヌと、創業時から大切にされてきたモンブラン。どれにするか迷ったら、まずはこのふたつを見てみてください。
海外から来たあなたの好みに合うかは、正直、食べてみないとわかりません。甘さの好みも、お菓子の文化も、人それぞれですから。
でも、僕は大好きです。だからこそ、一度食べてみてほしい。行ったら、ぜひ感想を聞かせてください。「おいしかった!」も「僕の国のケーキのほうが好き!」も大歓迎です。
お店は北山通沿い、京都府立植物園の北山門前。禅忍から徒歩圏内です。商品には販売時間や数量の限りがあるため、お目当てがある場合は公式サイトで確認してください。
そして北山では、パンも食べてほしい。

「日本人の主食はお米」というイメージがあるかもしれませんが、京都にはパンが大好きな人もたくさんいます。パン屋さんが暮らしの中にすっかり根づいていて、北山も、おいしいパンやスイーツを探すのが楽しい街です。
北山で僕が好きなパン屋さんは、ブリアンと進々堂(しんしんどう)。朝、気になるパンを選ぶだけでも、少し北山に暮らしているような気分になれると思います。
番外編 / 少しディープな京都へ二葉姫稲荷神社
上賀茂神社のすぐそばに、空気が変わる場所があります。
神社の雰囲気や、少しディープな場所が好きなら、上賀茂神社とあわせて訪れてほしいのが二葉姫稲荷神社(ふたばひめいなりじんじゃ)です。
上賀茂神社の東側、木々に囲まれた小さな神社。石段と朱色の鳥居が続く景色には、伏見稲荷を思わせる雰囲気もあります。こぢんまりした場所ですが、その静けさに、独特の迫力があるんです。
僕の感覚では、神秘的で、少し不気味でもある場所。地元では子どもたちが怖がることもあるくらいで、僕はそういう空気も含めて、この場所に惹かれます。
大きな観光名所ほど知られていないので、落ち着いてお参りしたい人や、鳥居と木々の景色を写真に残したい人にもおすすめ。上賀茂神社まで来たなら、もう少しだけ足を延ばしてみてください。
上賀茂神社の境内東側・渉渓園付近から、徒歩約3〜5分。
石段があるので歩きやすい靴で、明るい時間に。地域で大切にされている祈りの場所として、静かにお参りしてください。
番外編 / 北山から少し足を延ばして貴船神社
山の緑と水の音を楽しみたい日は、貴船へ。
少し時間に余裕があるなら、京都の奥座敷・貴船へ。水の神様をまつる貴船神社は、木々に囲まれた石段と朱色の灯籠で知られる神社です。
初夏の新緑、夏の川沿い、秋の紅葉。季節ごとに違う景色を楽しめます。御神水に浮かべると文字が現れる「水占みくじ」も、ここならではの体験です。

写真:KENPEI / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
北山は京都市内でも北側にあるので、貴船方面へ出かける拠点としても便利です。近所を散歩するよりは少し遠出になりますが、半日ほど使って、山と水の京都を楽しむのにちょうどいいと思います。
北山からの行き方の一例
北山駅 → 地下鉄烏丸線で2駅「国際会館駅」へ → 京都バス52系統などで「貴船口」下車 → 徒歩で「叡電貴船口駅前」の乗り場へ → 京都バス33系統で「貴船」下車 → 徒歩約5分。
禅忍から片道約60〜90分を見込むと安心です。
乗り継ぎ待ちを含む目安で、混雑やダイヤによって変わります。
番外編 / 宿の目の前で、本物の茶の湯に触れる表千家北山会館

禅忍の目の前にあるこの建物。お茶に興味があるなら、ぜひ入ってみて!
表千家北山会館(おもてせんけ きたやまかいかん)は、茶道の流派・表千家の茶の湯文化に触れられる場所です。家元に伝わる茶道具などの展示や、お茶をいただく時間を通して、日本のお茶の世界を身近に感じられます。茶道を習っていない方も、気軽に訪れることができます。
僕がここをすすめたい理由は、内容の充実ぶりと、人の温かさ。ここの館長さんが、とても素敵な方なんです。親切で、お茶のことを楽しく教えてくださいます。 お会いできたら、ぜひお話ししてみてください。
お茶付きの展示から、気軽に楽しんでみて。
「茶の湯への誘い展」は、一般1,000円で、展示の鑑賞と呈茶(お茶の提供)を楽しめます。 こうした文化に触れて、お茶までいただけるのは、僕はとても良心的な料金だと思っています。企画展・特別展は料金が変わるので、訪れる時期の展示を確認してください。
体験会もたびたび開催。日程が合えば、ぜひ。
茶の湯体験やお茶の飲み比べ、展示の解説など、いろいろな催しが開かれています。例えば、2026年7月には「お菓子を作って、お茶を点ててみよう」という体験が、参加費2,000円+入館料で開催されました。お茶に親しむきっかけとして、こういう体験はぜひおすすめしたいです。
これからの催しには、家元内弟子による抹茶の飲み比べと展示解説もあります。内容や料金は回ごとに違い、開催日・定員も決まっているので、旅行の日程と合うものを探してみてください。
海外から来た方へ、ひとつだけ正直に。
案内や説明は基本的に日本語です。英語で詳しく説明してもらえることは、期待せずに訪れてください。でも、ここでは受け継がれてきた本物の茶道や、お茶の文化に触れることができます。言葉がすべてわからなくても、器や所作、お茶の味から感じられることはあると思います。
そして、何より宿の目の前です。 禅忍の茶室を気に入ってくれた方にもおすすめ。開館日が合えば、ぜひ足を運んでみてください!
入館料・開館時間
開館時間:9:30〜16:30(最終入館16:00)
休館日:原則月曜日(祝休日の場合は開館し、翌日休館)、展示替え期間など。企画展には個別の休館日があります。
場所:禅忍の目の前
京都市北区上賀茂桜井町61番地
電話:075-724-8000
| 展示・対象 | 入館料 |
|---|---|
| 「茶の湯への誘い展」開催時 | 一般1,000円/大学生800円/高校生500円/中学生以下無料 |
| 2026年10月10日〜12月14日の企画展 「おいしいお茶のヒミツ 抹茶編」 |
一般1,600円/大学生1,400円/高校生800円/中学生以下無料 |
上記の入館料には呈茶が含まれます。体験会への参加は別途申込み・参加費が必要です。料金は2026年9月16日に公式サイトで確認した掲載内容です。
これから参加できる体験会の例
| 内容・開催日 | 一般の方の費用 |
|---|---|
| 家元内弟子による抹茶の飲み比べ・展示解説 2026年11月5日、12月6日 |
参加費4,000円+入館料1,600円 合計5,600円 |
| 茶舗による煎茶のきき茶体験 2026年10月24日、11月21日 |
参加費5,000円+入館料1,600円 合計6,600円 |
いずれも先着順・定員制です。空き状況や申込方法は公式の催し案内で確認してください。本文の2,000円の体験は過去の開催例で、現在募集中の料金ではありません。
開館状況のお知らせ(2026年9月16日確認)
2026年8月10日〜10月9日は、展示替えのため休館しています。10月10日から企画展「おいしいお茶のヒミツ 抹茶編」が開催予定です。お出かけ前に最新の展示・開館情報をご確認ください。
気に入った場所があったら、帰ってきて教えてください。
「あの川沿いがよかった」「極鶏、想像以上に濃かった」「マドレーヌをもう一回買いに行った」。そんな話を聞けるのが、僕はうれしいです。
あなたが見つけたお気に入りも、ぜひ教えてください。北山で過ごす時間が、旅のいい思い出になりますように。
北山育ちのオーナー 尾賀裕一
THE SECRET RESIDENCE KITAYAMA|禅忍 ZEN-NIN